高反発系ウレタンバットはドーピングのような気がして、手を出していなかったサントニーです。
ネット上では同じ理由から高反発系バットに手を出さない人も一定数存在するようです。
しかし私は、草野球6年目頃にやっと高反発系バットを導入しました。その理由を解説します。
高反発系バットに抵抗がある人に読んでもらえたら嬉しいです。
ウレタンバットの原理
バットにボールが当たる瞬間、ボールが潰れてしまうと飛距離のロスとなる。
そのロスを抑えることで飛距離を落とさないこと。
柔らかい上に中が空洞となっている軟式ボールは
インパクトの瞬間に変形してしまいます。
下のイラストのような感じです。
硬いバットで打った場合に発生するこの変形によりパワーが伝わらず、本来の飛距離が損なわれてしまうそうです。
そこでバット側も柔らかい素材にすることで変形を抑え、インパクトの力を効率的に伝え、飛ばす力に変えようという構造だそうです。
これらのことから、損していた部分を補えるという意味合いが強いと解釈できますので、ドーピングといった発想で抵抗を持つ必要もないような気がしてきました。
とはいえ
ビヨンドマックスを開発したミズノ社のホームページにも「飛距離を伸ばすバット」という記載はあります。
メーカーごとに構造や素材が異なり、本来のパワー以上のパフォーマンスを発揮してしまうバットも中には存在するのかもしれません。
高反発系バットに期待すること
✅遠くに飛ばすこと
✅ボテボテのゴロが内野を抜くこと
一般的に高反発系バットは遠くへ飛ばすことが期待されていると思います。
飛距離が伸びてホームランが打てるようになれば嬉しいものです。
ただ、それだけでなく
ボテボテのはずのゴロが内野の間を抜けていくことも期待すべき重要なポイントであると思います。
遠くに飛ばすこと
上記のように
力をロスさせず、飛距離を伸ばすこと。
つまりどれだけ遠くに飛ばせるか。
当然、よく飛ぶバットにはそういった期待を抱くでしょう。
これのおかげで超えられなかった柵を越えることが出来れば嬉しいですし、二面あるような球場でもランニングホームランが打てる期待もできます。
より遠くに飛ばす期待は当然のことながら持っています。
ボテボテのゴロが内野を抜くこと
高反発系バットに期待したいのは、
飛距離を伸ばすこと以上に球足の速いゴロで内野を抜くこと、だと思っています。
金属バットを使っていた頃は、
当たり損ねた打球はボテボテのゴロとなって、内野手が余裕で追いついてアウトになるような遅さの球になってしまっていました。
しかし、そんな当たり損ねでも高反発系バットを使うと野手の間を抜いて行く強いゴロになる可能性があります。
場合によっては追いつけたとしてもグラブを弾いてセーフになる可能性も期待できます。
金属バット使っていたらアウトになっていたはずの打球が高反発系バットだとセーフになる。
プラス(大きな当たり)にプラスをする期待ではなく、マイナス(凡打)をプラスに変えることが期待できるわけです。
「試合で」高反発系バットに期待すること
試合において高反発バットに期待すべきは
飛距離よりも、内野を抜く球足の速さです。
上にも記していますが、高反発バットはその反発力ゆえ、ボテボテのはずのゴロが内野手の間を抜けていくことが期待されます。
もしくは正面に飛んでも、グラブを弾くくらいの強さが見られる場面もあります。
アウトになったはずの打球がセーフになれば、
アウトカウントは増えないまま出塁ができて、得点に絡める可能性さえあります。
得点に絡んでチームに貢献できるというのは嬉しいことですし、打者として出場するならば重要なことです。
ドーピングのような気がして使わずにいた高反発系バットを導入した大きな理由ですが、自分のプライドを捨てて金属バットを手放すことでチームの得点に繋がる可能性が増やせます。
未だに、高反発系バットで柵越えしたって自分の力とは言えないと思う時もあり、若干の「罪悪感」もあります。
金属バットで柵越えをして「自分、高反発系バット使ってる人より飛ばすんだよね」とか言ってみたいです。
普段やっている球場が、超えられるような距離に柵がある球場じゃないので、今のところ「自力での柵越え」を意識する方が無意味ではあります。
ただ、飛距離が伸びるか伸びないかよりも、
ボテボテの当たりでチャンスを潰すマイナスを減らすことの方がチームに貢献出来て、大切なことだと感じました。
チームへの貢献ができれば
高反発系バットに抵抗がある人もプラスに捉えられるのではないかと思います。
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話のまとめ
「試合で」高反発系バットに期待することは
どれだけ遠くに飛ばせるかということ以上に
ボテボテだと思ったゴロが、内野を抜くこと
凡打がセーフになって、チームに貢献できる。