【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察

当ページのリンクには広告が含まれています。
【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察

このページでは
横に曲げるスライダーの投げ方を解説しています。

スイーパーほど横の成分が強いわけではありませんが、以前に紹介したスライダーと比べて横へ捻る要素が強めなスライダーです。

捻らない、抜けにくいスライダーの投げ方を紹介

目次

この記事で分かること

この記事を読むと

横に曲がるスライダーの投げ方が分習得できる(と思います)。

スライダーと言えば、
パワプロなど野球ゲームにおいて、横に変化する球種の代表例とも言える変化球です。


ただ、実際のスライダーは(オーバースローでは)横に曲がりながらも、縦方向にも変化するイメージです。


これは、横回転のスライダーにはホップ成分が生じないため、重力によって下方向に進む力が働いているからだと考えられます。
(ストレートの場合は回転軸は地面とおおよそ平行となり、ボールにはバックスピンがかかってホップ成分が生じます)

【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察
ストレートの回転軸と回転イメージ
【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察
スライダーの回転軸と回転イメージ

なのでこのページで考察しているスライダーは、
「横に回転させること」を意識したスライダーではあるのですが、パワプロや大谷翔平選手のスイーパーほど「横に曲がる」イメージのスライダーとは異なっています。その点はご了承くさい。

ちなみに

大谷翔平選手のスイーパーは、
回転軸が斜めになっているそうで、斜め上に向かっていくような回転をしているそうです。

【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察
スイーパーの回転軸と回転イメージ
サイドスローの方が投げやすい?

過去にサイドスローでスライダーを投げたことがあります。
サイドスローでの一般的なスライダーがどんなものか知らないのですが、手首を立てて思いっきり横回転をかけるイメージで投げました。

腕を振る方向へ回転させるので勢いをつけやすく、コントロールなどはともかくとして、回転させることに関してはオーバースローよりも簡単な印象でした。

右打者に対して、大きくアウトハイに外れたのですが空振りを奪うことが出来ました。これは斜め上方向に進む回転が生じていたのではないかと思っています。


大谷翔平選手も、スイーパーを投げる時だけストレートよりサイド気味のフォームになっている印象があるので、完全なオーバースローでのスイーパーは難しいのではないかと感じています。

差が分かりにくい。
だけど効果を感じるチェンジアップの投げ方を解説

写真で握り方を解説

【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察
横回転をかけたいスライダーの握り方
スライダーの握り方(横回転)

✅ストレートと逆(Cの字)の縫い目で握ります。

✅リリース時に回転がかかりやすいように、指の配置をボールの中心からずらします。

✅抜けにくいように、薬指を下の縫い目にかけます。

【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察
横回転をかけたいスライダーの握り方②

ボールの中心に縦の軸をイメージして、人差し指と中指で押せるように右側に沿わせています。親指も右側に配置すると抜けてしまいそうなので、その対角、軸の左側に来るように握っています。

縦に変化するカーブの投げ方を解説

リリース時の意識

リリース時に意識すること

①人差し指と中指を使って、ボールの右側を押し込む意識でリリースすること
②リリース時に手の甲が少し三塁側に向くような感覚で投げること

【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察

ボールの右半身を押し込むことで横回転をかけます。
薬指を下の縫い目にかけることで、抜けにくくなるような気がしています。

【変化球】スライダーの投げ方②:軸をずらして横回転をかける投げ方を考察
スライダー:リリース時の意識②

ストレートのように手が正面を向いたままだと上手く押し込めず回転がかからないので、手の甲が少し三塁側に向くように意識して投げます。


ただ、スライダーの投げ方を検索していると「チョップするように」という表現を目にすることもあります。そのようなイメージで初めから完全に三塁側に向かせた場合に肘が「ジーン」とした経験もあるので、あくまでも三塁側に向けるのは少しという気持ちの方がいいかもしれません。
(フォームにもよるのかもしれませんが)

「押し込んだ結果そっちを向いた」というくらいにとどめておく方がいいのではないかと思います。

改めて…過去に解説した捻らないスライダーの投げ方

このページで解説してるスライダーと比べると少し縦成分の入ったスライダーですが、捻りの意識がないため投げやすいと感じています。

握り方のきっかけ

きっかけは…

カットボールに変化を加えようと試みた結果。

サントニーは速球のひとつとしてカットボールを投げています。
投げた本人には曲がったように見えないのですが、打者やキャッチャーからは「曲がった」と言われるボールです。


握り方はよくある感じだと思いますが、ストレートの握りよりも指一本分、右にズラして握っています。
あくまでも「変化球」という感覚ではなく、「速球」として投げています。

打ち損じを狙っているこの球を、意図してもう少し曲げることが出来たら空振りがとれるのか。
握り方の差が小さく、変化をつけることができるなら、投げ分けしやすいのではないか。

と考えたのがきっかけで投げ始めたのがこのスライダー。

カットボールの場合は親指と人差し指をボールの中央に配置しているので、それを指一本ずつずらしてみたというだけです。

それが上で載せているスライダーの握り方です。

カットボールの使い方に関して考察している記事はこちら

効果と注意点

試合における効果

✅カットボールとの握り分けがカンタンで手間取らない
✅上手くかかれば軌道は間違わないし、空振りを奪える

↓タップすると開くよ↓

✅カットボールとの握り分けがカンタンで手間取らない

速球として使っているカットボールと比べて…
縫い目や指の配置があまり変わらないので、握り分けがカンタンです。


次から次へと投げなければならない試合中、マウンド上で手間取ることが無い点が扱いやすいと感じます。

✅上手くかかれば軌道は間違わないし、空振りを奪える

上手く指にかかった時には、
抜けずに速球と近い軌道を通ってくれるように、マウンド上からは見えました。


そこから鋭く曲がるので、バッターがスイングする率も高く、右打者のアウトロー辺りで空振りを奪うことが出来ました。

注意点

✅横回転をかけるために捻る要素が少なからずあります。
その意識が強すぎると、段々と腕が横振りになってくる感覚があります。

スライダーだけでなく、速球系の腕の振りも段々と斜めになってきて、フォームが崩れてしまうような試合もありました。


腕の角度で球種がバレてもなお抑えられるような球であればそれでもいいかなと思うのですが、フォームが崩れるとコントロールが定まらなくなってくるので、この点はもう少し練習が必要だと思いました。

もともとがスリークォーター気味で、腕の角度が低いピッチャーにとっては、その点は大きな問題ではなさそうな気もします。

話のまとめ

まとめ

横に回転するスライダーの投げ方

✅ボールの中央に真っ直ぐの軸をイメージする。
✅軸から指をズラすことで、横への回転がかかりやすい握りとなる。
✅人差し指と中指を押し込んで回転させる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次