サントニーは守備が好きです。
来るボールは全て捕りたいと思っています。
ですが得意ではありません。
昔から使っているグラブが最もしっくりくるのですがへたってしまい、合うグラブを探している途中です。
このページではローリングスのグラブ
「ウィザードシリーズ」のCK4MG型を使ってみた印象や、本来の設計はこうなんじゃないかなっていうのを書き留めておきたいと思います。
こんな人に読んで欲しい
✅ローリングスのウィザードが気になっている
✅ローリングスの「CK4」が気になっている
✅深く使える内野手用グラブについて知りたい
✅広くて深い内野手用グラブについて知りたい
グラブに求める条件
サントニーがグラブに求めている条件は
といった具合です。
長く使った、最もしっくりくるグラブの形と型の付き方をヒントに「自分はこういう使い方なんだろうな」と思うのがだいたいこんな感じです。
で、一年くらい前に購入してみたのが広くて深い、ウィザードのCK4MG型です。
ウィザードに限らずCK4型は土手の紐が5本通っていて少し広めの作りになっています。
他のグラブと向かい合わせて比べると間隔は少しだけ狭く見え、単純に紐1本分広いというわけではなさそうです。
ウィザードシリーズのN52MG型は紐が4本でしっくり感があり、かなり迷いました。
ただCK4MGの方が土手が広い分だけ間口も広く使えると思ったのが一点。
(逆ハの字型に開いているのでかなり広く構えられます)
また、どちらかというとCK4MGの方が「縦」につかうタイプだと言われたのでこっちにしました。
後から思えば、自分の使い方はもしかすると縦のグラブを斜め気味に使っているような気もするので、必ずしも「縦」が合うとも言えないような気もしてきました。
ただ、正面のボールに対しては斜めだと構えにくい感覚もあり、縦のグラブを求めています。
ローリングス「ウィザード」の特徴
ローリング「ウィザードシリーズ」のキャッチコピーは
「掴んでる時間なんていらない。」
引用元:ローリングス公式ホームページ https://www.rawlings.co.jp/sp/pro_preferred_wizard/
捕球から素早く送球できる。力強い投球ができる。守備力を高める魔道グラブ
従来のグラブと比べると、わりと特殊な形をしています。
使ってみるとそれが魅力的でもあり、不便なようでもあり、表裏一体になっているようなグラブだと感じました。
魅力に感じるポイント
〇「ジョイントバック」で開閉しやすい
〇中指と薬指の間に指股
薬指主導というコンセプト
不便な気もするポイント
△厚いバッドで閉じすぎない設計
△薬指の開きが大きすぎて
持ち替え時に落球してしまう
魅力的なポイント
↓タップすると開くよ↓
〇ジョイントバックで開閉しやすい
写真の赤丸の部分。
手の甲側と小指側のパーツが別構造になっていて、紐で繋がっている造りです。
「ジョイントバックストラクチャー」と呼ぶそうです。
この部分が折れるので、無理に力を入れなくてもある程度の開閉ができます。
(ただ、完全に閉じるのは難しいです。これは後ほど)
通常のグラブも、ベルト側の紐を外して小指側と離してみると開閉がしやすくなります。
キツい方の穴で締めると分かりやすいですが、背面が引っ張られて開きすぎて閉じにくくなってしまう感覚です。
遊びが生じるくらい、少しだけ緩めて使う方が閉じやすいです。
あまり緩めすぎると手首がユルユルになってしまうので、それはそれで気になります。
ウィザードは親指側も紐で繋がっているので、ここの締め具合によって親指の使いやすさも変えられるのではないかと思います。
一度しっかりと緩めてみたら…
親指の角度が立ちすぎるというか、捕球面側から見て開かない感じになってしまいました。
〇薬指主導というコンセプト
「薬指軸可動構造」という表現をされています。
薬指を動かしてキャッチしましょう、というコンセプトなのだと思います。
ウィザードは中指と薬指の間に指股があり、可動しやすくなっています。
私は(五本指入れの場合)
「中指と親指で挟んでウェブ下におさめたい」という感覚でやっていたのですが、中指が邪魔をする時があるように感じていました。
中指が動いて、前に出てしまって、ウェブ下におさまる前に弾いてしまうような感覚です。
それに気付いて以降、
人差し指と中指の間の紐を締めることで中指の動きを制限し、中指と薬指の間の紐を緩めて薬指の動きを出せないかという試行錯誤をしていました。
なのでウィザードが出た時には
「自分が使いたい形のグラブが出た」
と感動しました。
不便な気もするポイント
↓タップすると開くよ↓
△閉じにくい設計
実はこのウィザードシリーズ
切れ込みが入っていて開閉しやすいものの、一定以上は閉じないように設計されています。
例えば、
落ちてるボールをグラブだけで拾う動作などは難しいです。
独立したベルト部分のPaw Padというパーツ。
これが複層構造で作られているそうで
ベルト部分にある毛が分厚い造りになっています。
グラブを閉じようとする時に
手の甲側に隙間が無くて、閉じる動作の妨げとなります。
グラブ先端が閉じすぎると効き手がグラブに入らず持ち替えに時間がかかる
という事態を防ぐための構造だそうです。
Paw Padはお店を通して、交換ができるそうです。
グラブのオーダーシミュレーションページで選べる「ドライフォーム」素材のパッドは少し薄めらしいので、ウィザードでもそれが選べれば、少し閉じやすくなるかもしれません。
△持ち替え時に落球
中指と薬指の間の指股を生かそうと
紐を緩めすぎると、少し薬指側が開きやすくなってしまう感じがあります。
それによって
ボールの持ち替え時に落球することが多かったです。
これには自分の持ち替えの癖も原因だとは思います。
私がやりたいように奥の方で取ると
(多分どのグラブでも)指の先端が閉じすぎて手が入り込みにくくなります。
なので普段、利き手に向かってグラブトスをするような感覚で持ち替え方をしてしまいます。
このような持ち替え方で、ボールが薬指側から転がり落ちるということが何度かありました。
奥の方で掴まなければ起こらない現象だと思います。
本来の使い方を考察
本来ウィザードで想定されている使い方を考察すると
可動しやすい構造を利用して写真の黄色い丸の辺りで挟むことで、ボールを中央の牛のマーク上で捕球する。
この位置であれば閉じすぎず、利き手側が入りやすいので挟んだまま持ち替えられる。
ということなのではないかと考えられます。
つまりウィザードは本来、ウェブ下の深い部分で捕球しないグラブなのだと思われます。
こうやって使いたい
何度か書いていますが私は深い位置で捕球したいと考えています。
「深い部分で捕球しない」コンセプトのウィザードをこうやって使えないかと考えています。
✅薬指の可動を利用して
黄色い線を出来るだけ内側に折り込みたい。
✅緑の線を折れにくくして赤丸の空間を確保したい。
✅ボールをウェブ下におさめたら
黄色矢印のように、ボールが出てこれないようにロックしたい。
この形ってウィルソンの「コユニ」と
共通する部分があるんじゃないだろうか…
軟式のボールだと
手のひら捕球は弾いてしまう恐れがあり
やはり深いところで捕りたい。
ローリングスさんに怒られそうですが…
私はある程度閉じやすさを確保するため
ジョイントバックのひもを緩めてみました。
また指股部分に関しては開きすぎないよう少しひもを締め気味にしています。
やっぱり本来の趣旨に反している気も…
その他の補足
CK4MG型は深く使う用のグラブの中で
随一の広さを誇っていると感じます。
CK4MG型を購入する際にウィザードじゃないCK4型にも手を入れてみました。
どちらも土手の紐は5本と幅が広いですが指股の無いCK4は若干細めに感じました。
(しっくり来たとも言える)
長さは11.5インチでD5型と同じであるにもかかわらず、幅のせいかCK4MGの方が大きく見えてしまいます。
CK4MG型はそれだけ広く構えられます。
広さ、長さ、深さがあるので、まともに整備されずバウンドが変わりやすい草野球のグラウンドにおいては、とりあえず手を出すだけで入ってくれる安心感があります。
カットプレーやキャッチャーから二塁への送球も草野球では乱れがちなことも多いですが、手を出しておけば入ってくれて、後ろに逸らすことが少ないです。
話のまとめ
ローリングスのウィザード CK4MG型
✅広く深く使える内野手用グラブ
✅素早く挟んで素早く持ち替えられる構造
✅ウェブの方で深く捕球することも可能だと考えられる
執筆中にちょっと調べてみたら…硬式のNEWと表示された、2024年モデルですかね。
フィンガーシフトモデルと表記があって
宗佑磨選手や岡本和真選手が使ってるNP6型で
中指と薬指の間に指股があるモデルが出ていますね。
これこそまさに
ウェブ下の深い空間を維持したまま入ったボールが抜けられない構造と言えそうですね。
(本来のコンセプトがまだ記載されていないので言い切れませんが…)