このページでは
SSKのブロックソールスパイク(プロエッジ)
を使ってみての感想を書き留めています。
少し古いモデルなのですが
スパイク選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
製品のスペック
今回レビューするスパイクはこちら
メーカー | SSK(エスエスケイ) |
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シリーズ | プロエッジ |
主な仕様 | ・ブロックソール ・マジックテープ ・オールヌバック(スウェード調) |
広島カープの菊池涼介選手が試合でも着用しているということで有名になった、SSKのブロックソールタイプのスパイクです。
「ポイントスパイク」の中でもソールの端まで歯を配置して、グリップ力を上げたものを「ブロックソール」と呼ぶそうです。
金属スパイクを主流とするプロ野球選手が、ポイントスパイクを履いているというのは驚きです。
金属スパイクは足への負担が大きいため、練習などでは着用しない選手も多いそうです。
しかし、試合中も金属スパイクではなくポイントスパイクを履くというのは珍しいケースなのではないかと思います。
当時カープに所属していた鈴木誠也選手も、アシックス製のブロックソールスパイクを着用していたことで話題になっていた記憶があります。
「鈴木誠也 スパイク」などと検索してみると、カブスでも試合中にブロックソールスパイクを着用していると思われる写真がヒットします。
サントニーも過去モデルを着用していたことがあり、グリップ力に優れているという印象があります。
実際に使って感じたこと
SSKのブロックソールスパイク(ヌバック仕様)を実際に使ってみて感じたメリットやデメリットをまとめると以下のような感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
〇便利なマジックテープ式 〇歯並びが均等でバランスが良い 〇とても軽い | 〇グリップが効く×耐久性に欠ける ×中に土が入る ×水分が染み込みやすい |
後ほど細かく書きますが
内野をやる人にとって、特におすすめのスパイクだなと思いました。
メリットの詳細
グリップが効く
過去に使ったことのある他社製のスパイクとの比較になりますが、明らかにグリップが効いていると感じます。
打って走り出す瞬間や
守って走り出す瞬間、
盗塁で走り出す瞬間に
滑るということがほとんどありません。
見た目も分かりやすいのですが、
過去に使っていたスパイクに比べて、歯が細く地面に食い込みそうな感じです。
過去に履いていたスパイクは
他社製の最も安いグレードのものです。
そのスパイクは歯の面積が広めで、地面に食い込む能力に乏しいものでした。
(写真撮っとけばよかった…)
走り出す瞬間は、ほぼ滑るので
苦労していました。
あまり細いと折れちゃうだろうという思いもあり、金属スパイク以外は滑るものだと思わされていました。
便利なマジックテープ式
草野球では、
予約枠の関係でグラウンドを使える時間に制限があるため、どうしてもプレー以外の部分でせわしなくなってしまいがちです。
紐のスパイクよりも脱ぎ履きに時間のかからないマジックテープ式のスパイクは、プレー前もプレー後も素早く脱ぎ履きがしやすいです。
プレー中においても、紐を締め直したいときや、逆にキツすぎると感じる瞬間があったりします。
一球一球が投じられる間に、片手にグラブをはめていてもタイムをかけなくても一本ずつ締め具合を調節できるので、かなり便利だと感じています。
味方の攻撃中、
ベンチにいる間だけでも足をリラックスさせたいという場面でも便利です。
テープを緩めたり、靴を脱いでいる状態でも、攻守交替の際はすぐに履き直すことが可能です。
プレー前後 | 〇準備と撤収が素早くできる |
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プレー中 | 〇一球ごとの短い時間でも締め直しが可能 |
ベンチ内 | 〇ベンチにいる間は完全に足をリラックスさせることもできる |
歯並びが均等でバランスが良い
底のスタッドの並びを見てみると、おおよそ均等に並んでいることが分かります。
立った時に地面から受ける感覚も、バランス良く感じます。
歯の数も多いため、見た目からもグリップが効きそうな印象があります。
アシックスのブロックソール(自分が使っていた当時のモデル)などもかなりグリップが良いです。
歯並びは、回転する動作などがスムーズにできそうな造りで、かなり計算されてるんだろうなと思います。
ただ、立つときに均等に力がかかりにくいような感覚もあります。
特に草野球で使われるようなグラウンドは
土と草の境目や、草の上など、ボコボコした場所が多く、時折、足を挫きそうになる場面がありました。
グリップ力の高いブロックソールは
アシックスもおすすめ
とても軽い
ヌバックタイプに限ったことなのか、プロエッジシリーズ全体でこういった面にも力を入れているのか。
後ほど記述する耐久性の低さから、わりと早い段階で下位グレードのスパイクを購入することになりました。
そっちと比べると、柔らかさや軽さの差は歴然としています。
デメリット詳細
耐久性に欠ける
ヌバックタイプに限ったことだと思われますが
2回の活動で、穴が開きそうなほど擦り減っていました。
うち一度はピッチャーとして使ったと記憶しています。見事にP革が必要な箇所が擦れた感じですね。
今までのスパイクでこの箇所がダメになった経験が無く、P革の必要性を感じていませんでしたが、
今回に関してはP革的な加工が必要だったと感じています。
後に購入した下位グレードのスパイクは
つま先部分が強化されている構造だというのも決め手となりました。
中に土が入る
このスパイク、シュータンと本体を繋げる構造が採用されています。
(名称が分からない…)
が、先端に近い部分のみに採用されているため
中に土が入りやすいです。
表面の素材もさることながら、内部も前面はメッシュ構造となっており、その点からも土が入りやすいと感じます。
水分が染み込みやすい
このスパイク、表面が水を弾きにくい素材であるために水分が染み込みやすい傾向にあります。
内部もメッシュ素材であるために、かなり早い段階で、水分が靴下まで到達してしまいます。
経験上、朝のプレーは夜露で芝が濡れています。
雨上がりの日などもプレーが難しいと思います。
(気にしない人には全く問題ありません)
芝生の上でプレーする外野手にとっては扱いにくいスパイクなのではないかと思います。
話のまとめ
SSKのブロックソールスパイクは
グリップ力が高く、脱ぎ履きがしやすい。
草野球においてかなり便利。
ヌバックタイプはかなり柔らかく
履いてる実感がないほど軽い。
耐久性と、水分の染み込みやすさから
投手と外野手には向かないかと思う。