落合博満さんが行っていたと言われる練習方法
「山なりのスローボールを打つ」
落合さん独自の練習方法として語り継がれている練習です。
プロ野球ですごい成績を残した人の練習をどうにか紐解いて、草野球に生かしたいと、それなりに調べたりしてみたわけですが…
この件についてハッキリと解説しているサイトなどは見当たらず…練習風景の映像も多くはありません。
インタビューなどでは
「自分の間で打つ…っていうのかな…」
と本人もハッキリとは言語化はできてない様子でした。
「打席でのタイミング」に関する記事でも書きましたが、草野球会では山なりのスローボール投手というのがそれなりに存在します。
実際にそういった投手と対戦して打てなかった時の感覚と、打てた時の感覚を思い返したところ、「遅い球を打つこと」の意味を感じられた出来事がありました。
落合さんの練習と合っているのか分かりませんが、遅い球を打つ練習の意味をこの時の経験から考察してみました。
遅い球を打つのは難しい
遅い球をきれいに打ち返すのは案外、難しいと思います。
チームのメンバーも、遅い投手を相手にした時の方がゴロを連発しがちで、ヒットが少ない印象があります。
こういった状況の背景には
①強く打ってやろうという心理が生まれやすい
②体が前に出される
という2つの要素が関わっているんじゃないかと感じます。
↓タップすると開くよ↓
①強く打ってやろうという心理が生まれやすい
相手の球が遅い場合、
バットをボールに当てること自体はそれほど難しそうに感じません。
当てるので精いっぱいな速い球と違って、当てること自体のハードルが低いために「強く打ってやろう」、「より遠くへ飛ばしてやろう」という心理が生まれがちです。
その結果、
相手のボールに合わせたスイングをするという思考ができない状態に陥ってしまうのだと考えられます。
これが遅い球を上手く打てない原因のひとつなのではないかと思います。
②体が前に出される
球速の遅い投手が投げる球は、
リリースの瞬間から打者に到達するまで時間がかかります。
普段の速さの感覚でスイングを始めても、インパクトのタイミングがズレてしまいます。
その結果、体が前に出されてしまって、しっかりとしたスイングができません。
相手のボールに合わせたスイングをするという思考ができていれば、普段の感覚で振り始めることなく、しっかりと引き付けて打つことができ、ジャストミートできる可能性が広がります。
相手のボールに合わせたスイングを意識した結果
相手の遅さに合わせたスイングができればいい
つまり
相手に合わせるという思考が出来るくらい冷静な状態
でいられればいいんだろうなと感じます。
「遅い投手の時は前に出されてしまう」
ということを何となく感じていながらも、対処法が分からずにいた時期は凡打ばかりでした。
(今でも分かってるとまで言えませんが)
ですがある時、冷静に周りを見ることが出来る日がありました。
本当にたまたまです。
ほとんどの選手が力んでいることと、振るタイミングが早いことを感じることが出来た日がありました。
(いつでも冷静にこういう分析ができるといいんですけどね)
その試合中にそれを意識して、とりあえずタイミングが遅くなるようにと、敢えて手の動きを大きくして、予備動作を増やしてみました。
(「手で打つ意識」が芽生えた瞬間でもありました)
この打ち方が思いの外ハマりました。
普段の感覚で振り始め、やはり相手の球がこちらに届くまで時間がかかるのですが、
自分のスイングも時間がかかって、結果としてジャストタイミングでセンターに打ち返せました。
相手のボールに合わせにいった結果、
引き付けて自分のタイミングと合った感じ。
遅い球が作り出す「間」
遅い球は打者に届くまで時間がかかる。
速い球に比べて「間」があるということを意識する必要がある。
いつもの「間」で打とうとするから
相手の「間」にやられる。
むしろその「間」を待って
引き付けて自分の「間」で打つ。
自分の間で打つ
これが落合さんがやっていたことなのではないか
と草野球にありがちな遅い球を引き付けて打てたことで、辿り着いた結論です。
確かに言語化するのが難しく、まとまらない文章となってしまいました…
速い球の方が「間」が無い分、
実は打ちやすいんじゃないかと感じています。
遅い「間」に合わせておいても
速い球に対してはとっさに手が出る。
話のまとめ
遅い球を打つ練習についての考察
遅い球には「間」が発生する。
その「間」に体を出されると当たりはしても凡打になる確率が高い。
「間」があっても、「間」が無い時と同じような場所まで引き付けて打つ、というのが「自分の間で打つ」ということなのではないか。
それを体に覚えさせるのが遅い球を打つ練習なのではないか。