金属バットをやめて反発系のウレタンバットに替えてから
操作性に悩み続けていたサントニーです。
中身が空洞である金属バットに比べて
ウレタンバットは中身が詰まっているため
重量の表記が同じでも重さを感じます。
そのため操作が難しく
打てると思った球を打ち損じてしまう傾向が強くありました。
そこで、軽くて操作性の良さそうなミドルバランスのバット
【ハイパーマッハフォース】を購入してみました。
まだ数回打席に立っただけですが
使ってみた感想を記してみたいと思います。

こんな人に読んで欲しい
✅バットの重さに悩んでいる人
✅ミドルバランスにかえたいけど飛ばなそうで迷っている人
✅ハイパーマッハフォースが気になっているけど情報が少なくて手を出せないでいる人
バットが重たくて操作ができない…
トップバランスからミドルバランスに替えれば操作しやすそう。
だけど飛距離が落ちてしまうかも…
まさに私がこういった悩みを抱いていました。
さらに先日、
バットの操作性が原因とも言えそうな怪我を経験し
それが日常生活にも支障をきたす可能性もありました。
「野球を辞めるかもしれない」とまで考えた末に
思い切り操作性にシフトしたバットを使ってみてからでも良いのではないかと考え
購入するに至りました。
結論
✅操作しやすくて打ち損じが減った
✅飛距離が大きく落ちたという感覚はない
✅打席内での精神的余裕が生まれた

結論を言いますと
(まだ打席数は少ないですが)非常に使いやすかったです。
むしろセールスポイントである操作性の良さのおかげか
打てると思った球を打ちたいように感覚もあり
そういった面も含めるとプラスだったのではないかと思います。
なので投球に対して振り遅れるといったこともありませんでした。
(もちろん今後対戦するピッチャーにもよると思います)
どこにどんな球が来ても
とりあえず当てることは出来そうだなと
そういう心のゆとりも生まれました。
以前まで使っていたウレタンバットは重さとトップバランスの影響からか
振り遅れても飛距離が伸びていました。
軽さを売りにするハイパーマッハを使った今回は
「振り遅れる」ということが無かったため
振り遅れた場合にどれくらい飛距離が出るかという部分は検証できていません。
製品の詳細
製品名 | ハイパーマッハフォース |
---|---|
メーカー | ローリングス |
サイズ | 83cm 640g平均 84cm 650g平均 85cm 660g平均 |
素材 | 本体:FRP 打球部:PU+TPU |
今回は
下線を引いている650グラムのものを購入しました。
ラインナップの中で中間的なサイズのものを選んだという感じです。

↓タップすると開くよ↓
打球部の構造
素材を見ると、他社製の反発系バットとさほど変わらず
本体がFRPで打球部にPUが使われていることが分かります。
それに加えてTPUという素材が使われているようです。
触ってみると分かるのですが打球部は硬いです。
他社製のウレタンバットのような表面の柔らかさは無く
反発系バットではなくカーボン製バットなのではないかと思うくらいの固さです。
ローリングス社の「ハイパーマッハフォース」製品ページには以下のように書かれています。
高弾性特殊シートが埋め込まれた本体カーボン部最外層と、
引用元:ローリングス ハイパーマッハフォース 製品ページ
PU打球部弾性体の間に、反発性をUPさせるエアパッドを内蔵。


表面の硬さと「最外層部」という言葉から
表面がカーボンなのかと思っていましたが
パッケージの表記によると表面がPUだそうです。
この図はホームページにも載っていないので
勘違いするところでした。
表面は縦線が入っています。

縦研磨のような表面パターンでボールをしっかり捕らえます。
引用元:ローリングス ハイパーマッハフォース 製品ページ
と書かれているように
従来のハイパーマッハ3よりも摩擦係数が高いそうです。
打席の中でこの感覚を得たことは無いのですが
表面がツルツルのバットだとボールが滑ってしまい
力が上手く伝わらないことは想像できます。
そういったリスクを抑える役割があるものだと思われます。
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触ると硬いので同じように思えませんが
打球部にPU(ポリウレタン)が使われている点では
他社製の反発系バットと変わりない模様ですね。
そして他と違っているのは
その中間にあるTPU製のエアパッドですね。

内部に挟まれていて、本来なら見えないはずのTPU素材を
露出させて認識出来るようにしてくれています。
TPUは「熱可塑性ポリウレタン」と呼ばれる
ポリウレタンの一種のようです。
PUとTPUの効果の違いはあまり分かりませんが
TPU製のスマホカバーの印象からするとポリウレタンよりは硬く
衝撃を吸収しながらも反発する力があるのではないかと想像します。
シリコン素材のスマホカバーに近い見た目で
もう少し硬いやつがTPU素材のそれです。
テーパー部の構造
打球面とグリップ部分の間にある「テーパー部」は
しなりが生まれる構造になっており、スイング時に打球部が加速するそうです。
ハイパーマッハ3のテーパー構造を受け継ぎ
引用元:ローリングス ハイパーマッハフォース 製品ページ
しなることによりインパクトまでのスイングの加速が
さらに強い打球を生む。
ハイパーマッハシリーズの購入を検討していた時に見た動画では
見て分かるくらいにスイング時のしなりが発生していました。
(どの動画だったかは覚えていないですが…)
あれだけしなりが生まれるのであれば
強い打球が発生しそうだなと思います。
構造から考えられる特徴
ハイパーマッハフォースは従来の反発系バットのような
(表面の柔らかい)ウレタン素材だけに頼らない構造で
軽さと操作性、そして反発力を実現しようとしているバット
だと考えられます。
他社製の高反発系バットの中には「ウレタンの厚さ○○mm」と
ウレタンの厚さを増すことで反発力を実現しようとしている製品が多いように感じます。
しかし、このウレタンの量が多いほど打球面に重みが集まり
表記されたよりも重く感じてしまう事態が発生してしまうのではないかと思います。
既に製造が終了してしまっているミツワタイガー製の反発系バット
「ハイパーウィップダブルレイヤー」も反発系数の異なる2つの素材を重ねることによって
一層の飛距離UPを図っていると書かれています。
メーカーのホームページが無くなってしまっているので
野球専門店ベースマンさんのブログを参考にさせていただいています。
参照元:ベースマンのブログ
ハイパーマッハフォースを始めて手に取った場所もベースマンでした。
別の道具を見に行ったので、その時は購入しませんでしたが
持っただけで軽さが伝わってきて、操作しやすそうな印象を受けました。
グリップエンドにも注目
このハイパーマッハフォースは
グリップエンドにも工夫がされているように感じます。
(たくさんのメーカーのグリップエンドを見比べたわけではありませんが…)

グリップエンドの形状が斜めになっており
直径が少し小さめに作られています。
そのため
バットを持った時、グリップエンドに触れる部分の痛みを
あまり感じないで済みます。
グリップエンドと手の接地面が小さい分
スイング後にバットがすっぽ抜けそうな感覚を抱く人もいるかも?
という懸念もあります。

話のまとめ
ハイパーマッハフォースは
✅ポリウレタンだけに頼らない3層構造
✅厚さを抑えることで軽さと操作性を実現している
✅軽くてミドルバランスだけど、飛距離が落ちたような感覚はない
✅操作しやすい分だけクリーンヒット増産を期待できそう
