この記事では
ローリングス製の内野手用グラブ
「田中賢介モデル」について記しています。
田中賢介選手が引退される際に
記念グッズとして販売されていたグラブで
本人仕様のデザインとなっている特別版です。
既製品のK41、K42型がそれにあたるようなので参考になればと思います。
(2024年時点で軟式用は販売されなくなった模様…)
こんな人に読んで欲しい
✅田中賢介選手が使っていたグラブについて知りたい人
✅ローリングスの内野手用グラブK41、42型が気になっている人
軟式用は絶滅しつつあるK42型
ローリングス公式の製品ページ
入手のきっかけ
このグラブは上にも記している通り、
北海道日本ハムファイターズで活躍した田中賢介選手が2019年に引退する際、記念グッズとして販売されたグラブです。
サントニーは2006年に
田中賢介選手のプレーをきっかけとしてファイターズファンになったので引退記念グッズのいくつかは購入しました。
しかしこの立派なグラブは
実際に使うことが相応しいのか、飾っておくべきものなのか、決めることが出来ず購入を見送りました。
数年の後、
あるフリマサイトで手放すという方を見つけ
購入させていただく縁があり、現在は手元にあるという状況です。
正直、
ファンなのに販売当時に購入せず、あとから別ルートで手に入れたことは、それはそれで後ろめたい気持ちになったりすることもあります。
※譲ってくれた方は転売屋などではなく
この立派なグラブを記念品として飾っておくだけではもったいない、という考えに至って手放すという決断をしたという話でした。
「田中賢介モデル」の基本情報

メーカー | ローリングス |
---|---|
ポジション | 内野手(主にセカンド) |
サイズ | 11インチ(多分) ※詳細アリ |
備考 | あご紐:逆とじ 「田中賢介モデル」 「Kensuke」の刺繍アリ |
こちらのグラブには型番やサイズは記載されていません。
ローリングスのホームページを参考にすると
K42型の製品ページに「田中賢介モデル」との記載があります。
このK42型はサイズ11.25インチと記載されていますが、同じ11.25インチのN62型よりも小さく感じています。
ですので、
本来の「田中賢介モデル」はK41型で、サイズは11インチなのではないかと推測しています。
「田中賢介モデル」の特徴
✅コンパクトな設計
✅小指二本入れ対応モデル
✅土手が広い
✅ウェブ下は深めに使えそう
(型の付け方によって違いがあるかもしれません)
↓タップすると開くよ↓
✅コンパクトな設計
「田中賢介モデル」は長さの面で
かなりコンパクトな設計に感じます。
上にも記しましたが
この引退記念モデルをN62型(11.25インチ)と並べると、若干小さく感じるので11インチであると推測しています。
そうすると
ローリングスの内野手用グラブの中でも最小のサイズだということになります。
インタビュー動画では「小さめのグラブを好んで使っている」という発言も見られます。
大きめなグラブに慣れている私にとって、ゴロを捕るために地面につける際の姿勢をそれまで以上に低くしないといけないような感覚がありました。
また横の打球は手を伸ばしてギリギリ追いつけない場面があるので、よりフットワークが必要で上級者向けのグラブなのだと思います。
11.25インチになるだけでもだいぶ大きく感じるので、K42型はK41型と比べて、ゆとりを持って扱えるのかもしれません。
✅小指二本入れ対応モデル
「田中賢介モデル」は小指二本入れ対応モデルです。
実際に田中賢介選手本人は小指二本入れでプレーしていたそうです。
またグラブの小指スペース内で
小指と薬指をセパレート出来るよう
小指かけの股が深く造られていることからも、小指二本入れに対応していることが窺えます。
(↑文章で伝わるか微妙…)
既製品のK41型やK42型は手に取って確かめていないので、この仕様になっているか定かではありません…
✅土手が広い
「田中賢介モデル」は
あご紐が逆とじで、土手が広く使える構造になっています。
インタビュー動画でも小指側で捕ることが多いと発言しています。
小指側の角度が急になっているため、
当て捕りというよりも、手のひらと小指でボールを挟むという捕り方をするのではないかと感じます。

※土手と小指の角度を赤い矢印で表してみました。小指側が立っていて、角度があるように思えます。
但し、型の付け方によって違いが発生する部分でもあります。
✅ウェブ下は深めに使えそう
「田中賢介モデル」は土手を広く使う構造ですが、ウェブ下の奥行きもあって深くも使えそうなグラブです。
土手付近で挟みやすいことは勿論ですがウェブ下のポケット部分にスポッと
気持ちいいくらい収まりの良さがあります。
※これも型の付け方によって
違いが発生する箇所ではあると思います。
人差し指と中指の間に指股があることで、若干の奥行きと広さが発生して、ウェブ下が深くなっているのではないかとも推測します。

矢印がむしろそう見せてるようにも思えますが、人差し指を頂点とした「へ」の字の角度はけっこう急になっています。
元々ウェブ下の深い位置で捕球するグラブなんじゃないかと思えるくらいです。

「田中賢介モデル」の使い方を考察
✅広い土手付近でボールを挟む
→握り替え重視でプレーしやすい
✅ウェブ下が深い形状でガッチリ捕球も可能
→土手が広いので、深い場所も握り替えがそれほど難しくなさそう

↓タップすると開くよ↓
✅広い土手付近でボールを挟む
メインの使い方は
広い土手付近を頼りにして捕球するイメージだと思います。
上の写真のように小指、薬指辺りを折り曲げると、手のひらと挟むような状況になります。
親指芯は硬めで動かさない前提のような気がしますが、この時点で親指とも挟まるような感じです。
これで、軟式のボールですら手のひらにあたっても弾かなそうなくらい、挟めている感覚があります。
とはいえ捕球位置は浅く、軟式ボールでは弾いてしまう可能性も高いと思うので、軟式のラインナップから消えつつあるのかなと感じます…
(最近は深いウェブ下で捕球するコンセプトのグラブが主流になりつつある部分を考慮しても)
※弾きにくいと言われている公式の方が、軟式と比べて、当て捕りのような感じで挟む捕球がしやすいのではないかと推測します。
✅ウェブ下でガッチリ捕球
深いウェブ下でガッチリ捕球することもできそうな形をしています。
実際、
ウェブ下で捕球した際の収まりの良さはとてもよく気持ちいいと感じるくらいです。
私は上級者ではないので意識的に使い分けることは難しいですが、とりあえずウェブ下捕球メインで捕りに行って
土手に当たっても弾かないイメージで
使えるのではないかと感じています。
土手の広さのわりに「当て捕りじゃない感」があるのは、ウェブ下の深さからも窺えると感じます。
上の写真のように指が広がっておらず
深い位置で包み込むような形状をしています。
当て捕りを主体とした広がりのあるグラブとは別物であると感じます。

話のまとめ
ローリングス「田中賢介モデル」は
✅土手が広く、小指、薬指あたりで挟むように捕る使い方が向いていそう。
✅土手の広さのわりにウェブ下も深く、ガッチリ捕球も出来る不思議な形。
✅ウェブ下捕球が主流となりつつある現代、ラインナップから消えつつある…
